Forklift
諸手続と概要
フォークリフト運転技能講習(31時間)
講習科目 | 講習時間 |
荷役に関する装置の構造 取り扱いの方法に関する知識 | 4時間 |
運転に必要な力学に関する知識 | 2時間 |
関係法令 | 1時間 |
学科修了試験 | 45分間 |
走行操作,荷役操作 実技修了試験 | 24時間 (3日間) |
「フォークリフト免許」は、正確には「労働安全衛生法による技能講習修了証」と言います。
この修了証を取得するためには、最大荷重が1トン以上の業務ができる「フォークリフト技能講習」を修了しなければなりません。
(1トン未満のフォークリフトの運転の場合には、「特別教育」を受けることになります。)
このページでは、1トン以上の技能講習について載せていきます。
技能講習の講習科目や時数は、「フォークリフト運転技能講習規定」で定められています。
学科講習は、合計11時間ですが、普通自動車運転免許を持っている人は
「走行に関する装置の構造及び取り扱いの方法に関する知識(4時間)」の受講と試験が免除されるので表にあるような内容になります。
ですから、自動車運転免許を持っている人は、7時間の講習になります。最後には、学科修了試験があります。
技能講習は、3日間(合計24時間)です。走行の操作が20時間、荷役の操作が4時間。最後に実技修了試験があります。
学科修了試験、実技修了試験ともに合格率は高く、不合格になっても補講とかをしてくれるようです。
しかし、学科試験は1日で7時間分の知識を覚え、すぐに試験が始まるために、苦戦する人も多いようです。
自分は、前もって「フォークリフト運転士テキスト」を購入して勉強したり、WEBから問題をダウンロードして勉強したりして、
講習に臨みました。
第2日目から始まる実技試験に意欲を持って望むためにも、学科試験で良い点を取っておいた方がよいと思います。
自分は、無事に学科・実技の4日間を終え、修了証をいただくことができました。費用は、全部で、56,650円かかりました。
このホームページでは、皆さんも、学科修了試験に無事に合格ができますようにと考え、試験問題を作成しました。
問題は、過去問やテキストを研究して作りました。学科内容にそって「走行」「荷役」「力学」「法令」の4つに分けてあります。
先に述べたように、「走行に関する装置の構造及び取り扱いの方法に関する知識(4時間)」は、受講と試験が免除されますが、あえて問題を作りました。
それは、走行に関する知識は、実技の操作の際に予備知識として役立つからです。特にフォークリフトの特性とかハンドルの切れ方、
前輪と後輪の動き方などは勉強をしておいて良かったと思いました。
この80問を理解しておくと、きっと合格できると思います。なぜなら、教官からマークしておくように指導された箇所を掲載してあるからです。
何回も繰り返して練習して、取り組んでみてください。
学科試験の時間は、45分間。
4択式で12問ありました。
文章問題が4問出題され、
その中から正しいもの、または、間違っているものを選択する問題です。
そんなに難しい問題ではありません。
【それでは、学科試験問題アプリから何問か抜粋して解説します。】
【走行等の問題】
問題1:
フォークリフトの運転の業務に従事するときは、これらに係る修了証、その他その資格を証するものを机上に置いておく。
解答:フォークリフトの修了証は、業務に従事するときは、常に携帯しましょう。正解は×。
問題2:
バッテリーの充電時は酸素ガスが発生するので、バッテリー上部のフードをあけて、火気がなく、雨などがかからない換気の良い場所で充電しなければならない。
解答:発生するのは、水素ガス。爆発性が高いので要注意です。正解は×。
問題3:
前進で曲がり角を曲る場合は、普通の自動車と異なり後ろ側が膨らむため内側寄りに旋回する必要がある。
解答:フォークリフトの後ろ側は予想以上に膨らみます。正解は〇。
問題4:
作業開始前点検は、次の項目を点検する。①制動装置および操縦装置の機能 ②荷役装置および油圧装置の機能 ③車輪の異常の有無 ④ 前照灯、後照灯、方向指示器および警報装置の機能。
解答:作業開始前は必ず指差呼称で確認しましょう。正解は〇。
【力学の問題】
問題5:
力の「三要素」とは、・作用点 ・方向 ・大きさ である。
解答:この問題はマークです。力学では欠かせない。正解は〇。
問題6:
物体の重心から下した鉛直線が底面の端に近い場所を通れば物体は倒れやすく、底面から外れると安定する。
解答:重心が底面から外れると倒れます。正解は×。
問題7:
1つの力を互いにある角度をなす2つ以上の力に分けることを「力の分解」という。
解答:力の分解や合成の問題。ベクトルの問題は重要です。正解は〇。
問題8:
下り坂をフォークリフトの前進で下るときは、重心の高さによってモーメントの値が変わり転倒しやすくなる。
解答:重心と底面積の関係から考えると分かりやすいですね。正解は〇。
【荷役の問題】
問題9:
リフトチェーンは、左右のチェーンの張りが等しくなるように常に調節しておくことが大切である。
解答:ちなみに、リフトチェーンの安全係数は5です。正解は〇。
問題10:
単動形油圧シリンダは、ピストンの片側だけに油圧をかけることができ、一方向にのみ力を出す。ティルトシリンダに使われている。
解答:フォークリフトに使われているシリンダは、リフトシリンダとティルトシリンダです。ティルトシリンダは複動形です。正解は×。
問題11:
ブロック積みは,品物を全部同一方向に並べ、格段の配列も同じように積み付ける方法である。荷割れしやすい。
解答:ブロック積みは、一番荷割れしやすいといわれています。正解は〇。
問題12:
積荷を上昇(リフト)した状態では、絶対にフォークリフトから降りたり、離れたりしないこと。
解答:フォークが下がってくる可能性があるので、厳禁です。正解は〇。
【法令の問題】
問題13:
フォークリフトには、1ケ月を超えない期間ごとに行う月次検査と1年を超えない期間ごとに行う年次検査が必要である。
解答:月次点検と年次点検があるので覚えてください。記録は3年間保存です。正解は〇。
問題14:
ヘッドガードの強度は、フォークリフトの最大荷重の2倍の値の等分布静荷重に耐えるものであること。
解答:フォークの安全係数は3,リフトチェーンの安全係数は5,ヘッドガードは2倍の荷重と覚えておきましょう。正解は〇。
問題15:
フォークリフトは、運転者の見やすい位置に、①運転者名 ②製造年月日又は製造番号 ③最大荷重 ④許容荷重 が表示されていなければならない。
解答:製造者と運転者のすり替えはよく出ます。ここは、①製造者名と覚えておきましょう。正解は×。
問題16:
自主検査を行った時は、①検査年月日 ②検査方法 ③検査箇所 ④検査の結果 ⑤検査を実施した者の氏名 ⑥検査の結果に基づいて補修等の措置を講じたときはその内容を記録し、3年間保存すること。
解答:記録事項は6つあります。また、保存期間も大切です。正解は〇。
*MENUから問題を選択して取り組んでみてください。
*PDFファイルをご希望の方は下記から!